男子大学生は『めぞん一刻』を読め!オススメしたい3つの理由
「時間があればもう一度読みたい漫画」
を聞かれたら
私は迷わず『めぞん一刻』と答えます。
本記事では、特に『めぞん一刻』を読んでほしい男子大学生を対象に解説をします。
もちろん、そうでない方もお読み頂ければと思います!
めぞん一刻とは
「らんま1/2」「うる星やつら」「犬夜叉」数多くのヒット作で知られる漫画界の巨匠、高橋留美子先生の作品です。
概要
「時計坂」という町にある「一刻館」という名の古いアパートの住人・五代裕作と、管理人としてやって来た若い未亡人・音無響子を中心としたラブストーリー。
人よりも苦労を背負い込んでしまう世渡り下手な青年・五代裕作と、生来の鈍感さと亡き夫へ操を立てるがゆえの真面目さを合わせ持つ、美貌の管理人・音無響子の織り成す恋愛模様を描く。
周囲を取り巻く常識はずれの面々が住むおんぼろアパート「一刻館」を舞台に、高橋独自のリズミカルでコミカルな展開で小気味良く描かれる。
1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品である。
オススメする理由
- 大学受験、就職活動、就職、結婚・・・青年期の重大なライフイベントが描かれる
- パッとしない五代が共感できる
- 読む時期で受ける感想が変わる
筆者は高校時代から社会人にかけて
3ー4周読みました。
なお、
「登場人物が魅力的」
「三角関係に目が離せない」
「暖かい人情を感じられる」
といったポイントは割愛します。
勿論その通りで、強く同意します。
しかしながら、既にこの世に出て40年近く経つ作品。そのようなレビュー文は星の数ほどあると思います。
私はややマイナーな視点でオススメしたいと考えるのでそうさせて頂きます。
ちょっとひねくれていますね(笑)
青年期の重大なライフイベントが描かれている
さて、この漫画の主人公・五代は初登場時、浪人生でした。
最終回に至るまで、彼は大学受験、大学生活、就職活動、社会人になって以降、
そして結婚。
この漫画は、
人生における青年期の重要な転換期が全て描かれているのが特徴です。
そのため、読者は五代を通して人生の重大な局面を追体験することができます。
そしてこれは、後述する「この漫画を読む人間の状況に応じて話の内容の受け止め方が変わる」ことにも繋がります。
うだつの上がらない五代を通して追体験できる
五代はとりわけ頭がいいわけでもなく、ごく平凡な人間です。
音無響子というヒロインがいるのにも関わらず、流されてガールフレンドも作るし、友人の誘いでピンクなお店にも行くし、泥酔してみっともないこともするし・・・
パッとしない姿に、共感できるというのも魅力的だと思います。
(彼もどんどん人間的に成長していくんですけれどね。そこも魅力的です。)
読む時期で受ける感想が変わる
上記で一度説明していますが、人生で通る重大なイベントが描かれている点で、この漫画を読む時点での自分が置かれた状況次第で印象がとても変わります。
高校生時代に読んでいた時は、大学受験の姿に強くインプレッションを感じました。
けれども、その後の大学生活、就職活動等は、経験していないからそこまで共感できませんし、うまく入り込めません。(それでも面白いですが)
しかしながら、大学生になって就活が近づいてくると、今度は以前読んでいた時になんとも思っていなかったシーンに入り込むようになります。
そのため、ふと
「あの場面で五代はどうしていたんだっけ」
と気になって、漫画を引っ張り出してしまいます。
実務書ではないので、事態を良くしてくれるとかそういうわけではないのですが
五代の姿をみて、自分と照らし合わせて、
「自分も頑張らなくちゃ」と前向きになれるのです。
そこで、登場人物の小気味よい会話や暖かい人情、笑える話を見ると、気づいたら悩みが小さくなります。
私自身、就職活動に大変苦労した際は、この漫画でかなり救われましたし、結局満足できない会社に入社して以降も、また読んで共感していました。
そのため、この漫画を読む時点での自分が置かれた状況次第で印象がとても変わる点が魅力的だと感じています。
おわりに
以上が特に男子大学生にこの漫画をお勧めしたい理由です。
大学生活を楽しんでいる人、就職活動をしている人、就職をした人。
どの段階であってもこの漫画は、自身の状況と照らし合わせて読んで楽しむことができる、非常に素晴らしい作品だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
(興味のある方は、以下のリンクから無料で立ち読みできます!)